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更新31日目:災害とITリテラシーの重要性

May 04, 2012

1. 高齢者と地方のITリテラシー

東日本大震災では未曾有の甚大な被害が発生しました。

現在も被災者である多くの方々が避難生活を送っています。

また同時に、首都圏に直下型地震が到来するといわれ、

自治体や企業、家庭単位で防災意識が高まっています。

ただ、一つ不安なことがあります。

高齢者や地方のITリテラシーについてです。

助けあいジャパンのさとなおさんのエントリーでこう言っていました。

「ITは震災復興支援に役立ったのか?」という検証記事がこの賞の授賞式の模様を伝えつつ書かれているが、役に立ったかどうかと言われると、そりゃ「ある程度は役立った」と思う。

でも、被災地の方々の ITリテラシーが高ければもっともっとお役に立てたのは確か。

まぁインフラ破壊の問題はあるにせよ、もう少しでも被災地のITリテラシーが高ければ、助かった命はもっとたくさんあっただろうし、緊急避難時、避難生活時において、もっと支援の手が届いたと思う。

災害大国でもある日本において、日々の備えの一環として、ITリテラシーを高めることはいまやもう必須だ。

身を守るためのITリテラシー。サバイバルのためのITリテラシー – www.さとなお.com

高齢者や地方の若者から、

よくわからないからいい。 いままでのやり方でいい。 いま困っていないからいい。 という理由をよく聞きます。

※出身が北海道なので、あくまでベースは地元の人間になりますが、一様に上記のようなことを言われることが多い。

(北海道の方で気分を悪くされたら申し訳ありません。。)

これだけインターネットや携帯端末が普及しても、これはあくまで道具なんです。

道具は使いこなすことではじめて役に立つものになります。

インターネットを通じて、情報をやりとりすることは、

初めて目にする方にはよくわからないことかもしれません。

でも、インターネットに触れること、楽しんで使うことが、

結果として災害に対する備えにつながることは間違いありません。

高齢者や地方のITリテラシーを高めることで、

少しでも救われる命があると信じて活動していきたいと考えています。

2. どうITリテラシーを高めていくか

ポイントは3つだと考えています。

1つ目は、「ITリテラシーを高めることがどう生活に影響を与えるのか」をいかに伝えるか。

2つ目は、実際にどうITリテラシーを高めていくか。

3つ目は、どのような組織でこの活動を広げていくか。

順に見ていきたいと思います。

2.1. 「ITリテラシーを高めることが、どう生活に影響を与えるのか」をいかに伝えるか

ITリテラシーを高めることが、どう生活に影響を与えるのか まず、ITリテラシーとはなんでしょうか。

情報を自ら取捨選択し、活用できる能力といっていいでしょう。

旧来の情報とは、主にマスコミに加工された情報をテレビや新聞、ラジオなどで受け取るだけでした。

現在では、インターネットが発達したおかげで、情報を自ら取得したり、発信することが簡単になりました。

今回の東日本大震災に当てはめると、

ラジオや自治体の情報のみで避難していた人は、旧来の方法でしか情報が受け取れなかった。

インターネットを通じて、Twitterなどリアルタイムで情報を得ていた人は、

どう避難をすればいいか判断するソース(情報)をより多く得ることができました。

その情報量の違いで、津波がどの程度迫っているかの判断をわけた結果となりました。

これまでは通信手段として、携帯電話が絶大な効果を発揮してきました。

しかし、何か一度有事の事態になると「携帯電話」が利用できなくなるのは、皆さんご存知の通りです。

インターネット回線が有事の際に、分断されないという保証はないですし、

TwitterやFacebookなどのサーバーがダウンしないという保証もありません。

ただ、情報をやりとりする方法は、複数持っておくべきであると考えています。

ここでは震災を例に挙げましたが、情報をあつかう能力を高めることはとても重要であることの一例として言えると思います。

どのような方法いかに伝えるか この思いだけでは、高齢者や地方の方々のITリテラシーを高めることはできません。

どうやってそのような方々へ伝えるか。意識を少しでも持ってもらうか。

理想を言えば、直接会って伝えることです。

人の情熱・思いを伝えるには、直接会って話すことが重要ですよね。

ともすれば、ただのやっかいな奴呼ばわりされる可能性も大いにあります。

しかしながら、この日本で生きている限り、災害の発生とは切っても切れない関係にあることを、

思いを持って伝えることが重要だと考えています。

しかし、私は一人で日本全国を行脚して伝えることはどう考えても難しい。

そこで、日本各地にいる方々へご協力いただいて、

特に高齢者や過疎地の方々へITリテラシーの重要性を伝える活動をしたいと考えています。

2.2. 実際にどうITリテラシーを高めていくか

最も効果的にITリテラシーを高める方法は、正直わかりません。

ただ、誰かに教えてもらうというのは、

学ぶ側の負担が少なくかつ効果的に学習できる方法の一つだと思います。

プロダクトがあるわけでもない、画期的なサービスがあるわけでもないです。

あるのは、来たる有事の際に、少しでも役に立つ情報を得る方法を身につけてほしいという熱意だけです。

最近では、iPadのようなタブレット型のPCが増えてきました。

このような指で直感的に使えるデバイスであれば、高齢者の方でも習得にさほど時間がかからないと考えています。

現に、海外では100歳のばあちゃんがiPadを利用していることからも分かると思います。

方法論として、「どう教えるべきか」も重要ですが、

どのようなデバイスを提供するべきかという点がさらに重要なことであると考えます。

※ ガラケーでTwitterを利用する高齢者は、さすがに想像がつかないです。

2.3. どのような組織でこの活動を広げていくか

個人事業主として、パソコン家庭教師をやっているものの、

「災害とITリテラシーを高める」事業を本腰でやるには心もとない状況です。

そこで組織化し、この事業を広げていきたいと考えています。

なぜ事業とするのか?ボランティアやNPOでも良いのではないか?とおもわれる方も多いと思います。

私自身の思いとしては、この「災害とITリテラシー」というテーマとともに、

「雇用」というキーワードを重要視しています。

少し話は逸れますが「雇用」については、以下のような思いがあります。

会社の事業を発展するためには、情報のやり取りをすることが必須です。

その情報のやり取りの変遷を簡単にまとめます。(年代は割愛)

A. 口頭で会話・手紙・電報

B. 固定電話・FAX・公衆電話・ポケットベル

C. PHP・携帯電話・Eメール

D. SNS・インターネット共有ツール(ドキュメント共有、デスクトップ共有、テレビ会議など)

情報をやり取りするということは、意思疎通の上、物事をすすめることが目的です。

上記の情報のやり取りの変遷をご覧いただければ分かるように、遠隔でやり取りできる情報量が格段に増えています。

徐々に、仕事をするために「会社」に集まって働かなければならない理由が無くなってきています。

しかしこれに反して、何か大きな事を成し遂げるためには「組織」という形はまだ無くならないでしょう。

一般的な一人の人間ができることは限られていると考えているからです。

※ Twitterのフォロワー100万人以上とかの例外はまた別の話なので、また別のエントリーで。

組織の形としては、新しい形で進めたいと考えています。

どこに住んでいても、問題ありません。

他の企業に所属していても構いません。

自らの地域に住んでいる高齢者や最寄りの過疎地へ、

ITリテラシーを向上させるサービスを提供するということがミッションです。

ただ事業として活動するためには、

マネタイズをどうするか。

販促活動をどうするか。

雇用形態はどうなるのか。

という、現実問題は山積みです。

しかし、「ITリテラシーを高めたい」という活動と「新しい雇用を広げる」という活動は、

少なからず自分にはプラスになり、結果として社会にプラスになると考えています。

おわり。